講座概要
この講座では、「メールマーケティング」と言われる、メール配信を用いたマーケティング手法の基本理解と用法、そして実施運用に当たっての法律について学んでいきます。
企業が商品を販売する方法として主にスマートフォン向けに効果的と言われているのが「SNS」「アプリプッシュ通知」、そして「メール」があります。「SNS」「アプリプッシュ通知」はアプリをダウンロードする必要があり、取得できる情報はSNSではニックネーム程度で、アプリプッシュ通知もクーポン目的での会員登録が多く、企業が得られる登録時情報は少ないと言えます。どちらも全員同じ情報を一斉に送る配信方法となります。これに対して「メール」は、顧客にメールアドレスを会員登録してもらうことで、企業によって様々ですが名前や住所、趣味嗜好等、多くの情報を取得することができます。これにより名前の差し込みや都道府県別、趣味に合わせた一人一人違ったメールの内容を一度に送ることができます。これをONEtoONEメールといいます。
また、メールアドレスであればほとんどの企業では名刺に記載があるので、企業間同士のB2B配信も可能となります。「メール配信」は企業のマーケティングにおいて優れた特徴を多く持ちますが、一斉配信の際に間違えて宛先やCCに入れてしまうことでの情報漏洩事故につながることもありますので細心の注意が必要です。
このようなミスを回避するにはメール配信システムを導入することが効果的です。配信メールアドレスをCSVファイルでシステム登録(アップロード)することで安全に大量のメール配信を行うことができます。
また、メール配信システムの特徴として、メール文中のURLをクリックしたかどうかや、画像付きのHTMLメールであればメールを開いたかどうかの開封計測することも可能になります。
メールマーケティングには、顧客の属性、趣味、嗜好、行動履歴、購買履歴などのデータを活用しながら、一人ひとりに最適なメール配信を行う手法「ONE to ONEメール」があります。例えば、顧客の行動履歴に基づいた来訪促進、購買履歴に基づいた付帯販促案内を送付することで一斉メールよりも開封・クリック率を上げることができます。
また、「フォローアップメール配信」も非常に有効な施策です。
これは、顧客とのコミュニケーションをシナリオ化し、自動でフォローアップのメールをタイミングよく配信することで、購買促進、顧客育成、満足度向上を図る手法です。
そしてもうひとつ「リアルタイムメール配信」があります。これは「商品の注文」「登録情報変更」といった、ユーザーのアクション、データのやり取りの発生に応じてタイムリーにメールを配信する手法です。この時の各通知内容には追加販促を誘導する内容が含ませることも可能です。別商品を購入してもらう「クロスセル」、上位モデルの購入に繋げる「アップセル」といった手法にあたります。
メールマーケティングを行う際に必ず守らないといけないのが「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)」です。悪質な広告を伴った迷惑メールを取り締まる法律です。「メール配信同意の取得」「同意取得時のわかりやすい表記」「同意情報の保存」「表示義務」の4つのポイントが重点項目で、違反すると厳しい処罰となりますので注意が必要です。
加えて「個人情報保護法」、グローバル化に伴っての日本以外の個人情報に関する法律(GDPR、EU版個人情報保護法)などにも注意する必要があります。
講座内容は、メールマーケティングの実践に際しての種類や特徴、使われる用語、手法、そして法律を、具体的事例を用いながら詳しくご紹介していきます。
身に付くスキル
こんな方にオススメ
講師紹介
Seki Marina
●所属:株式会社 WOW WORLD(ワオ ワールド) 営業1部 チーフ
●略歴:2019年4月にエイジア(現WOW WORLD)に入社。インサイドセールスを経験後、2020年4月よりフィールドセールス(新規顧客対応営業)に転向。2022年4月よりアカウントセールス(既存顧客対応営業)を担当。
学習プログラム
講座名 | はじめてのメールマーケティング基礎講座 |
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動作環境 | ■オペレーティングシステム Windows : Windows 7以上 mac : OS X 10.7(Lion)以上 ■ブラウザ |
※動画授業はオンデマンドでの配信となるため契約期間終了後は閲覧することができません。